FC2ブログ
プロフィール

watanabeGNH

Author:watanabeGNH
渡部 博行(わたなべひろゆき)
結婚指輪・婚約指輪プロデューサー、株式会社GNH代表
1961年生まれ、
早稲田大学商学部卒業
’84年住友金属鉱山入社
’88年よりトレセンテへ出向しブライダルリングの開発、PR等に従事。
代表作は婚約指輪フローラ。
’07年ニッセンへのM&Aを巡り住友商事と対立、トレセンテを離れる。同年、株式会社GNHを設立、消費者の立場に立った結婚指輪、婚約指輪を開発する。

gnhgnhをフォローしましょう
 

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

婚約指輪・結婚指輪、ゼクシィも教えてくれないひみつ【別冊】
婚約指輪(エンゲージリング)や結婚指輪(マリッジリング)の情報って、あまりにも一方的だと思うのです。トレセンテを開設し25年業界に深く関わってきた筆者が、フリーの立場で消費者のために書く基本情報
2008年伊勢丹の結婚指輪・婚約指輪事情(2)
伊勢丹

さて、伊勢丹の2008年版ブライダルカタログですが、
ちょっと大げさに言えば、
百貨店のブライダルカタログの最高傑作だと思います。
写真もデザインも素晴らしいし、
ラインナップも他の追随を許しません。

結婚指輪も婚約指輪も白い地金とダイヤモンドの
組み合わせがほとんどなので、
金属の質感を出したり、
ダイヤモンドをきれいに見せるのは
とても難しいものなのです。
ジュエリーに精通したカメラマンとデザイナーを
起用したことがわかります。


掲載順は
   ブルガリ (”マリーミー”って30万円以下でも買えるんだ) 
   ティファニー (ピンクゴールドの細いエタニティーリング,\241,500-が新鮮)
   ヴァンドーム青山 (結構、高額のラインナップ)
   ペルリータ (全然ミキモトっぽくない)
   4℃ (オーソドックス)
   UZURI (ヴァンドームの伊勢丹専用ブランドです)
   組曲 (色処理されたカラーダイヤを使っているのに表記なし)
   アガット (最近ブライダルも人気あり)
   ポンテヴェキオ (純国産ブランドなのでお間違いのないように)

 ここから先はクリエータ系が入り、見せ方が変わる。金色が半数。
   hum (伊勢丹で大人気。ローズカットのダイヤモンドがかわいい)
   ポメラート (イタリアのブランド。ダイヤはないみたい)
   スタージュエリープレシャス (スタージュエリーの伊勢丹限定版、それにしても重いサイト)
   Makri (米国デザイナーもの)
   Cathy Waterman (同上、価格はとってもお高い)
   ルジアダ (4℃の上級ライン)
   Royal Order (米国デザイナーもの。王冠モチーフが有名)
   Justin Davis (同上) 
   e.m. (人気の国内クリエーターブランド) 
   アーカー (同上、国内ブランドでは一番人気) 
   Loree Rodkin (米国クリエーター系)
   Geodesique (この名前、読めない。何だ日本人か。)
   Galante Visconti (イタリアのデザイナーもの)


充実したラインナップだなあ。さすが伊勢丹です。
(サイトを見ると、海外のサイトはきれいで動きも
大きいのに快適ですね。日本のサイトは動くと重い)


実際には、クリエーター系の結婚指輪を
購入する人は限られるだろうな。
これをつけて、堅気の会社に出勤するのは
ちょっと勇気が必要です。


      
2008年伊勢丹の結婚指輪・婚約指輪事情(1)
伊勢丹
 

2月に梅田阪急の結婚指輪・婚約指輪について
レポートしましたが、それに続き東の横綱、伊勢丹の
結婚指輪・婚約指輪最新報告です。
伊勢丹はすごいぞお。
 
”毎日が、あたらしい。ファッションの伊勢丹。”
このキャッチフレーズの通り
伊勢丹はファッションに断然の強さを誇る百貨店です。
1Fのアクセサリー売場でも、
常に新しい試みがされてきましたが、
その決定版が”共通什器”。
従来の売場(伊勢丹ではお買い場と言いますが)では、
各ブランドはロゴやブランドカラーを目立たせ、
遠くから見てもそのブランドがどこにあるか、
一目でわかるようにしていました。
伊勢丹はそれをやめさせて、
各ブランドに商品力だけで勝負させることにしたのです。
販売員の制服の色も黒で統一したので、
ケースの中の小さなロゴを探さないと、
どのブランドの商品なのか、わからなくなっちゃった。


プレゼントを買うために、お目当てのブランドを探す
男の子にはおそろしく不親切なのですが、
結果として売上は増えたのだそうです。
百貨店1Fのジュエリー、アクセサリーを
プレゼント需要中心から、
自家需要のファッションアイテムへ
転換したということですね。
全国の百貨店は伊勢丹をお手本にしているので、
この流れは徐々に広がっていくことでしょう。


それでですね、何に驚いたかというと、
ティファニーまでがそのシステムに
組み込まれてしまったということ。
良く見たら、ティファニーブルーが
ケースの中にあったのですね。


かつてのティファニーは、
百貨店の看板と集客装置を兼ねていたので、1
階の一等地に内装費は百貨店負担みたいに
圧倒的にティファニー有利な条件でしか
出店しなかったはずです。
伊勢丹相手だと力関係が逆転してしまったようです。
また、ティファニーの直近の決算で、
世界中で日本だけが不振なので、
名を捨て身を取ることにしたのかな。
かなり思い切った決断です。


上の写真は、伊勢丹の2008年版ブライダルカタログですが
表紙をめくるとブルガリ、ティファニーの順で掲載されています。
以前は1Fにカルティエの結婚指輪売場?があって、
敷居が低い分、若いカップルに大人気だったのですが、
それはなくなっちゃたのかな。

カルティエはブランド戦略の方を重視したようです。

(つづく)

 
梅田阪急に見る2008年最新結婚指輪事情
 婚約指輪の項でも書きましたが、阪急百貨店はファッションを重視する百貨店なので、結婚指輪と言えども、それを前面に押し出します。その結果として、最新ブライダルリングカタログの最初の方に掲載されたMAKRI(マクリ)、Shaesby(シェイスビー)、NOJESS(ノジェス)等では極細のゴールドリングが登場しています。細いリングは確かにおしゃれだと思いますが、着けっぱなしで使用する結婚指輪として、十分な耐久性があるのかどうか、購入に際しては検討が必要でしょう。

 また、カタログ後半の国内の有名ブランドを含めてですが、様々な色味のゴールドが登場しています。プラチナの結婚指輪は地金価格が高騰し(ゴールドもそうですが)、ダイヤを使わないものでもペアで20万円前後になってしまいました。そのため、ゴールドが積極的に使われるようになったのです。ただ、いわゆる黄金色のイエローゴールドには抵抗がある方もいるので、もっと自然な色のゴールドが出てきているのですね。以下はカタログ掲載の個性的なゴールドの一覧です(ピンクゴールドは多くのブランドで使われていました)。

      MAKRI(マクリ)       オキシダイズドホワイトゴールド
      yoshinob(ヨシノブ)     シャンパンゴールド
      NOJESS(ノジェス)     ピンクシャンパンゴールド

 結婚指輪に使われるゴールドの多くは18金(K18と刻印される)という素材で、金を75%含有しています。18金は残り25%の金属(銀、銅、パラジウム等)の配合比率によって、色が変わるのです。配合はいくらでも変えられるので、ちょっと変わった素材を作って、名前を付ければ、オリジナル素材の出来上がりです。なので、ピンクゴールドとピンクシャンパンゴールドとシャンパンゴールドを並べられても、明確な区別があるものではありません。気分の問題です。

 ただ、気をつけていただきたいのが、ピンクゴールド。10年ほど前にヴァンドーム青山が”日本人の肌になじむ色”と結婚指輪のプロモーションをかけましたがその時は定着しませんでした。それ以来の登場ですが、ピンクゴールドは加工性に問題があるのです。銅を多く含むため、硬く、割れやすく、サイズ直しが難しいのです。結婚指輪を長く使ううえでは大切なポイントなので、ご購入の際には、お店に質問してみてください。

 結婚指輪は、使い勝手を考慮すると、どうしてもデザインに制約があります。プラチナ地金の高騰もあり、 ゴールドという材料で差別化を図ろうというのが、2008年の結婚指輪最新トレンドのようです。


                       
梅田阪急に見る2008年最新婚約指輪事情
 百貨店の中で、ファッションに関しては東の伊勢丹、西の阪急が断然の存在と言われておりますが、それはジュエリーでも同じこと。2月2日(土)に梅田阪急に行く機会があり、最新のブライダルカタログも入手したので、そのレポートです。

 土曜日の午後3時という時間帯でしたが、1Fのアクセサリー売り場の人はまばら。4℃で結婚指輪を購入しているカップルはいましたが、それ以外にブライダルリングが動いている様子はありませんでした。天下の梅田阪急ですらこれでは、世間全体の動きが良いわけはありません。クリスマスに需要を先食いしてしまった反動がまだあるのかもしれません。

 さて、発行されたばかりの最新ブライダルカタログ。以前は提携関係にあった伊勢丹と共同で発行していたこともありましたが、2011年には伊勢丹・三越連合と阪急・阪神連合が梅田で大激突することが決まっているので、もはや提携関係にはないようです。ページをめくり最初に登場するのがMAKRI(マクリ)というギリシャのデザイナーブランドとShaesby(シェイスビー)というアメリカのデザイナーブランド。いわゆるクリエイターものですね。ゴールドにしては価格も高いし、実売よりもイメージを重視してトップに起用したのでしょう。以前だったら4℃ヴァンドーム青山がトップだったろうに、時代は変わるのです。

 次に日本のクリエーター系、yoshinob(ヨシノブ)、RUDIADA(ルジアダ)が続きます。どちらもかなり個性的なデザインの婚約指輪です。価格はおおむね30万円以上とやや高め。以下、agete(アガット)、NOJESS(ノジェス)、AHKAH(アーカー)、Samantha Tiara(サマンサティアラ)とかわいい系のアクセサリーブランドが並びます。こちらの婚約指輪は20万円台からもありますが、NOJESSの10金63、000円のエタニティーリングを起用しているのにはびっくりです。

 おなじみの4℃、ヴァンドーム青山、組曲等が登場するのは後半。スタンダートなタイプの婚約指輪は少なく、個性的なデザインを集めています。

 これらから、婚約指輪の2008年最新トレンドをまとめると以下の通りです。

・ クリエーターブランドを中心に個性的なデザインが増え、従来の婚約指輪の概念を変えている。
・ プラチナ価格の高騰もあり、ゴールドの婚約指輪が急増している。ゴールドの色身もホワイトゴールドだけ
  ではなく、ピンクゴールド、イエローゴールドと多彩に。
・ 婚約指輪の価格は二極化しているが、10万円台前半の手頃な価格の商品が増加している。
・ 個性化の流れで、ハートシェイプのダイヤモンドを使った婚約指輪も見られる。

 次回は、結婚指輪編。





BS blog Ranking